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中嶋一貴

ゴルフとレースの共通点

達観したらゴルフは上手くなる 割り切る力も必要だと思います

自分の力を達観することが大切なのがゴルフではないでしょうか。そこはレースと一緒だと思います。自分のマシンの状態を理解して、そのマシンのパフォーマンスは他のマシンとの違いを理解する割り切りが必要です。例えば、スタートを失敗して5台抜かれました。でも、1コーナーで5台まとめて抜けるはずはない。だからスタートを失敗したことは割り切って、レース中に1台ずつ抜いていく。他にも埋められないマシンの能力差は諦めて、与えられた状況でベストを出す。色々と割り切らなくちゃいけないスポーツです。だからレースをやっている人って、飛ばない人は割り切って攻め方を決める。誰だって飛ぶなら飛ばしたい。きっと300ヤードを飛ばせたら気持ちいいし楽しいだろうけど、それはコースで練習することじゃない。それこそ練習場で飛ばせるように努力することがトレーニングですよね。コースでは現在の自分の力を客観的に判断して、割り切ってスコアメイクする。そうした考えの人が周囲に多いから、僕も割り切ることは多少人よりできているかもしれないです。

2時間集中することと比べれば 数秒集中することは難しくない

先ほど正しい身体の動きを理解することが練習では大事と言いましたが、野球のピッチャーやレーシングドライバーにシングルプレーヤーが多いのは、割り切る能力と、イメージ通りに身体を動かすことに慣れているからだと思います。僕はそこまでの腕はありませんが、仕事で慣れている分、多少パッティングではイメージ通りに身体を動かすことはできているかもしれません。パットだけなら36で大体収まっています。打つ前にラインを考えて、ここにこれだけの強さで打つイメージを持つ。要はそれをそのままやるだけだと。これは僕の親父がよく言う言葉なのですが、他のレーシングドライバーも含め、『ゴルフって打つときだけ集中すれば良いスポーツ』と言います。みんな2時間集中するスポーツに慣れているので、数秒の集中は難しくない人が多い。あと、どうしても後半疲れてスコアが乱れる人が多いと聞きますが、レーシングドライバーや野球選手のスコアが安定しているのは、18ホール回っても疲れない体力があるからだと思います。

普段のイメージトレーニングがスコアメイクに役立つのではないでしょうか

では、その集中力のオンオフをどうしているのか、どう高めるかと聞かれることがあります。考え方だと思いますが、やはり自分の意識のなかで他の事を考えていたり、失敗したら駄目というネガティブな発想を持つ状態はいちばん良くないと思います。そうならないために、僕たちは頭のなかを無にするようにしています。簡単なことではないとは思いますが、誰かに言われたのは、『打つ方向に池がある。そこに入れたら?』という風に考えた時点で終わりだと。いちばんの理想は、その先にあるグリーンしか見えない。だからそのグリーンに向かって打つ。簡単なところでは目でそこを見ない(笑)。クルマの運転でもそうですが、自分が見た方向に無意識に人は引かれています。レースでも、前がスピンしていようが、自分はこのラインを通るというような、意識をして僕はクルマを運転しています。まあ、見ないのは無理だとしても、見たことを意識しない。つまり考え方ひとつではないでしょうか。あとは数をこなす。やっぱり技術がないと自信が持てないです。ある程度の技術は絶対必要なので、技術を手にしたのに本番で失敗してしまうのは、そうした気持ちによるところが大きいと思います。

ゴルフもレースも自分との戦い ゴルフの方が繊細かもしれません

ゴルフとレースは基本的にモノに合わせるスポーツです。野球やサッカーは反射・反射のプレーだと思いますが、ゴルフは基本ボールが止まっていますから、要は自分のスイングにすべての原因が出てくるわけですよね。だから本当に繊細で、自分の動きがどこかで1㎜ずれたら、それが結果に表れるし、力の入れ方とかスイングのタイミングは、本当に機械のように同じ事を繰り返さなければいけない。他のマシンとバトルをしているときは違いますが、レースも半分ゴルフチックだと思います。クルマという道具を極限自分のスタイルに合わせ、自分がある意味ひとつの機械となり淡々とタイムを出していくことが求められます。ゴルフって基本自分との戦いじゃないですか。レースも全体の70%はそうです。基本的に自分とずっと数字を追いかけている状態で、そういうところが凄くレースとゴルフは似ていると思います。

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