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世界のトップサーファーが、ゴルフでリラックスするワケ

Surfer編集長のブレンドン・トーマスは、「最近はプロの多くがゴルフをプレーしている。我々のスタッフもプロとサーフィンよりもゴルフに出かけることの方が多いくらい」と語る。

スポンサーとの独占契約を結ぶ世界トップ10のサーファーは、年間に100万ドル以上の報酬を得ている

25歳のプロサーファー、ジュリアン・ウィルソンは、世界ランク6位の実力者。金髪のモデルと交際している彼もまた80を切る腕前の持ち主だ。コース上ではスレーターの次に上手いと噂されるが、我々が彼を訪ねた時はパイプマスターズ前ということもあり、サーフィンに集中していた。ウィルソンは2013年に20万6,000ドルの賞金を獲得。スポンサーとの独占契約を結ぶ世界トップ10のサーファーは、年間に100万ドル以上の報酬を得ている。五十嵐カノア(16歳)は7歳からスポンサー契約を結んでいるくらいだ。スポンサー契約には、サーフボードを飛行機で空輸する費用も含まれている。ペインいわく「ゴルフクラブの方が重量もあるのに、いつだって空輸料金は25ドル。それがサーフボードになると1枚あたり100ドルもするんだ。話にならないよ」だとか。

Surfer編集長のブレンドン・トーマスは、「最近はプロの多くがゴルフをプレーしている。我々のスタッフもプロとサーフィンよりもゴルフに出かけることの方が多いくらい」と語る。

スレーターはゴルフの魅力について次のように語る。「ゴルフはサーフィンと比べて正反対だから良い。サーフィンでは裸同然でプレー出来るけど、ゴルフにはルールがある。たまにはきちっとするのも悪くはないものさ」。だからと言って、スレーターがズボンにシャツを入れる、或いはカートにラップミュージックがかかったポータブルのベースを備え付けるというわけではない。もしくはパー3に立って、芝を抜いて散らせ「トレードウィンド、サイドダウン(東寄りの弱風)」と言うわけでもない。

そしてアダム・スコットは、プロサーファーの友人であるベンジー・ウェザリーにホノルルでキャディを任せた程、信頼を寄せているのだ。

サーフィン版オーガスタナショナルのクラブハウス

“わずか7マイルのミラクル”で最も有名な波はパイプラインで、海岸沿いにある上品な海沿いの家の多くは、サーフカンパニーが所有している為、トリプルクラウン時期には選手達の宿泊所として使われている。どの家も庭にはサーフボードとウェットスーツがかけられ、プロパンのグリルに飲み物が入ったクーラーボックスが見られる。中にはヤシの木を相手にウェッジでチッピングの練習をしているなんてことも。屋内では選手達が手慣れた感じでサインを書き、エアマットレスに乗っている。

「これらの施設はサーフィン版オーガスタナショナルのクラブハウス」。こう話すのは熱心なサーファーであり、スレーターも会員のクキオ・ゴルフクラブ代表を務めるサム・アインスリー。「レジェンド達が集まって、次世代の連中が何をやっているか眺めにくる」という。

世界のプロサーファーの中には、大きく分けて2つの考えがある。スレーターのような競技者であれば、過去に残した記録に関連する番号が入ったウェアを着用。デーン・レイノルズを代表するフリーサーファーは競技会への参加を好まず、彼らが信じるサーフィンの本質を見せる実験的要素が詰まった映像商品を制作。世界のトップは、スポンサー契約で相当な額を稼いでいるというのにだ。レイノルズはゴルファーではない。彼はゴルフが嫌いと明言しているほどだ。

通算5度女子の世界王者となったステファニー・ギルモアは、「4時間も集中力を持続させる挑戦にはまってしまって。そうならない人もいるみたいだけど」とゴルフの魅力を語る。昨年25ラウンドプレーしたというギルモアは、ゴルフとサーフィンの社交的な部分が好きと話している。

まるで正反対のゴルフとサーフィンの類似点を考えてみると、興味深い

全英オープンで、風が毎時20マイル以上でない限り、プレーを中断するなど考えられない。シャツや靴を履いていない選手にトロフィーが授与されるなどあり得ない。しかし、まるで正反対のゴルフとサーフィンの類似点を考えてみると、興味深い。両競技共に、人生の大半をかけて練習に時間を費やす。波のサイズとティー位置の見極めにも共通項がある。すなわち、周囲の視線やプレッシャーを感じつつ、自分が楽しめる限界点を探すということだ。

伝説的な大会と言われる“ザ・エディ”では、波が競技に適した高さになっていなくとも、オープニングセレモニーを行う。サーフボードを掲げて作られるサークルの中に立つ名誉を受け、レイをかけてもらうことこそ勝敗よりも重要と言われている。エディ・アイカウは著名なサーファーだったのと同時に、ライフガードでもあった。1978年、彼は救助のために海に出た際、命を落とした。伝説のウォーターマンと崇められる彼は、謙遜、名誉、愛を行動で示した。ハワイで重要な挨拶とされるアロハには、平和、思いやりという意味が内包されている。

大きな観点で言えば、ルールが厳格であるが故に、ゴルフが正しい道に人を導く力になると考えるゴルファーは多い。サーフィンは厳格なルールに欠けてはいるものの、ゴルフと同様の力があると考えているサーファーもいるかもしれない。

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