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SURF & TURF

世界のトップサーファーが、ゴルフでリラックスするワケ

サーフィンの大会はゴルフと同様4日間だが、サーフィンサーキットは良いコンディションとなるまで数週間単位で待つのは日常茶飯事。ビッグウェーブで競い合うものでは、波が6m以上にならないと開かれないため、もう何年も開催されていないのだとか。トップサーファー達が集う世界のビーチ周辺にはリンクスコースがあることが多い。彼らは何をして時間を潰せばいいのか、よく理解しているのだ。

トップの波乗り達は近場にリンクスコースがある環境にいる

サーフィンの大会はグアムのアイランドタイム、もしくは米国本土でも開かれることがある。大会は4日間だが、プロのサーフィンサーキットは良いコンディションとなるまで数週間単位で待つのは日常茶飯事。ビッグウェーブで競い合うエディ・アイカウでは波が6m以上にならないと開かれない為、もう何年も開催されていない。アダム・スコットがミニゴルフで競い合わないように、ワールドクラスのサーファーも、小さな波や、不安定なコンディションをものともしない。自然の摂理を理解しようと努めるのもありだろうが、サーファーにとっては際どいビキニを追いかけるのも決して悪くはないプランBだろう。そうだとしても、ビーチから離れて休息を取るのも大事。フィジーからフランス、オーストラリアやその他の地域でも、トップの波乗り達は近場にリンクスコースがある環境にいる。そして何をして時間を潰せば良いかを理解している

「波が弱いとき、世界最高のサーファー達が知っていること ━━━それはゴルフをすること」

ハワイ、オアフ島のノースショアは、サーファーの間では“わずか7マイルのミラクル”と呼ばれ、島の東端タートルベイ・リゾートには、アーノルド・パーマー・コースと、ジョージ・ファジオ・コースが存在する。毎年11月、そして12月には世界的なサーフイベント“トリプルクラウン”、“パイプマスターズ”が開催され、大賑わいを見せる。その一方、大会が無い日はゴルフ三昧。

「その時期はだいたい25回はプレーするかな」。こう語るのは20歳のエヴァン・ガイゼルマン。ガイゼルマンはASPワールドツアー優勝者で、彼と12名のプロ仲間はリゾート地のコースで、”トリプルクラウンレート”という別料金でプレーが可能。そのコストは600ドルで無制限とリーズナブルだ。大きなショルダーターンをする自己流のスイングでゴルフをするガイゼルマンは、「1度だけ78を出したことがあったよ」と微笑んだ。

ASPツアー44位にランクするダスティ・ペインは「(サーフィンとゴルフ)どちらもマスターするのは不可能」と語る。ペインは、サーフィンのフォームと同様に、自らのゴルフも映像で隈無く分析。サーフィンの場合、難易度の高いトリックや大技を決める場合、いかに力み無く出来ているかが大事だという。ペインは、力みや無駄な動きを嫌う。足首の怪我で半年間休養を取っていた時、彼はほぼ毎日ゴルフボールを打っていた。おかげで、カパルアプランテーションコースで71を出す腕前になった。

15年前なら、サーファーの中でゴルフをプレーしている連中は皆無だったでしょう

そんなサーファー・ゴルファー達は、通算3度の世界王者に輝いたアンディ・アイアンズの家族を支援するゴルフイベント、”アンディ・アイアンズ・メモリアル・ハック”に集まる。アンディはゴルフへの情熱は凄まじかったが、能力はからっきし。だが、残念なことに彼は禁止薬物に依存していた。同大会では、1ホールをレフティで打たなければいけない”グーフィースタンスチャレンジ”、子供用のクラブで打たないといけない”ケイキ(ハワイ語で子供という意味)チャレンジ”などが、非常にリラックスした雰囲気のもとで行われる。2013年度の大会で優勝したチームのキャプテンは、通算11度のサーフィン世界王者ケリー・スレーター(ハンディキャップ2)が務めていた。

「15年前なら、サーファーの中でゴルフをプレーしている連中は皆無だったでしょう。今ではみんなプレーしているのにね」と話すのは、Quicksilver共同設立者のボブ・マックナイト。マックナイトはパインバレーのメンバーでもあり、同ブランドのスター選手であるスレーターとは、会社の株式をかけてラウンドするという。現時点ではマックナイトが株式を6か7取られたようだ。

今年の2月に42歳になるスレーターが全く異なるゴルフとサーフィンとの橋渡し役となったのは自然なことだった。コンディションを良好に保ち、サーファーとしてのピーク年齢を遥かに越えた現在もトップサーファーとして活躍するスレーターのプロフェッショナリズムは、世代を超えて高くリスペクトされている。もしゴルファーがブルジョア階級のスポーツと偏見の眼差しで見られているとしたら、サーファーはマリファナ常習者がやるものという扱いを受けるだろう。しかし、プロサーフィンイベントに参加してみれば、1982年の映画”初体験/リッジモント・ハイ”のジェフ・スピコリ(ショーン・ペン)のようなステレオタイプと感じるはずだ。

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