DRIVEゴルファーをさまざまなシーンでサポートするクルマの魅力をご紹介

清水和夫の連載コラム「新しい時代のクルマ達」

高級輸入車がハイブリッドに熱心な理由

今、世界でもっとも高価なクルマは何?と聞かれたら「ブガッティ・ベイロン(2億円)」を除くと、スーパーカーとして開発されたポルシェ918スパイダー、ラ・フェラーリ、マクラーレンP1ではないだろうか。これらのスーパーカーはたった二人しか乗れないけど、どれもお値段が一億円もする。時速330kmを超えるスピードとサーキットでもレーシングカーなみの速さに価値があるわけだが、これらの最新のスーパーカー達はどれもハイブリッドシステムを持っているのである。

日本人はハイブリッド(HEV)と聞くとどうしてもエコカーのプリウスを思い出しがちだが、欧州ではハイブリッドをF1やル・マン24時間レースで走るレーシングカーにも採用している。燃費を稼ぐことはレースでも重要なことだが、ハイブリッドを使うことでさらに速く走ることができると信じているのだ。

ポルシェ918ハイブリッドモジュール

仕組みはすこし複雑だが、ハイブリッドはエンジンと電気モーターを上手に組み合わせて使うが、まるで性格が異なるエンジンとモーターを連携することで、ガソリン車にも電気自動車にもできなかったことが可能となる。ハイブリッドを使うスーパーカー達はエンジンだけで600馬力近いパワーを絞りだすが、電気モーターのパワーを合算すると、800~900馬力という途方もないパフォーマンスを持っている。

ポルシェ918、プラグイン・ハイブリッド

ポルシェ918、プラグイン・ハイブリッドエンジン

その途方もないパワーの中身だが、エンジンはガソリンを燃やして得られる熱エネルギーを機械エネルキーに変換して動力とする。一方、バッテリーに貯められた電気エネルギーはモーターで直接動力となる。
 しかしモーターは減速したときは電気を発電する装置に変身するのだ。つまりエンジンは動力を作り出すことしかできないが、モーターは動力発生と発電器の両方の機能を有しているのである。減速時にモーターが発電することをブレーキによる回生エネルギーと呼んでいる。

ポルシェ918スパイダー

ポルシェ918スパイダー

Profile
清水和夫 kazuo shimizu(モータージャーナリスト)
1954年生まれ東京出身 武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして、自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。近年注目の集まる次世代自動車には独自の視点を展開し自動車国際産業論に精通する。一方、スポーツカーや安全運転のインストラクター 業もこなす異色な活動を行っている。
連載および寄稿先として『CAR GRAPHIC』(カーグラフィック)、『LEVOLANT』(学研)、『CARトップ』(交通タイムス社)、『オンリーメルセデス』(交通タイムス社)、『GENROQ』(三栄書房)、『ENGINE』(新潮社)、『モーターマガジン』(モーターマガジン社)、 『ホリデーオート』(モーターマガジン社)などがある。

  1. 1
    DRIVE
    2015/09/24

    キャディバッグ4個積めるクルマ特集

  2. 2
    DRIVE
    2014/06/24

    トヨタ編~キャディバッグ、入るか入らないか、…

  3. 3
    DRIVE
    2015/08/27

    マツダ車フルラインナップ~キャディバッグ、入…

  4. 4
    DRIVE
    2014/06/11

    日産自動車編~キャディバッグ、入るか入らない…

  5. 5
    DRIVE
    2014/05/27

    BMW、VW、ボルボ、他~キャディバッグ、入…

  6. 6
    DRIVE
    2015/10/15

    スバル車キャディバッグ検証 第12弾

  7. 7
    DRIVE
    2014/06/17

    ホンダ編~キャディバッグ、入るか入らないか、…

  8. 8
    DRIVE
    2014/10/21

    キャディバッグ、入るか入らないか、真横か斜め…

  9. 9
    DRIVE
    2014/07/15

    キャディバッグ、入るか入らないか、真横か斜め…

  10. 10
    DRIVE
    2014/04/24

    メルセデス、ジャガー、他~キャディバッグ、入…