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プレー&レッスン : 2014/05/15
練習場なら“ちょいスラ”でイイんです!
「練習場では良かったのに、コースではダメダメ…」そんな悔しい経験をしたアマチュアゴルファーは多いはず。スイングもテンポも悪くないのに何故!? そこで我々BETA-PIN!編集部が注目したのは、ボール。練習場ボールとコースボールは、どんな性能の違いがあり、どんな弾道の差が生まれるのか!? ボールの違いに焦点を当て、その特徴と対策を学んでいこう!
「練習場ボール」「コースボール」を比較検証
練習場ボール(以下、練習球)とコースボール(以下、本球)、そもそもどのような差が生まれるのか? その疑問を検証するため、実際に練習場で使用されている練習球と本球を、関浩太郎プロに打ち比べてもらった。
解説/関 浩太郎プロ
1974年生まれ。「SEKI GOLF CLUB目黒」主宰。わかりやすく明確なティーチング&フィッティングで多くのアマチュアから支持を受ける
飛距離23ヤードの差に…!
【ドライバー計測結果】
◎練習球
・ヘッドスピード:47.65m/s
・ボール初速:71.82m/s
・バックスピン:2659rpm
・サイドスピン:703rpm
・左右ズレ:25.9y
・打ち出し角:10.0°
・飛距離(トータル):276.3y
◎本球
・ヘッドスピード:47.63m/s
・ボール初速:74.34m/s
・バックスピン:2248rpm
・サイドスピン:330rpm
・左右ズレ:4.4y
・打ち出し角:12.0°
・飛距離(トータル):299.4y
練習球「スピン多い!」「打ち出し低い!」
実測値を比較すると、下記の異なる2点がわかった。
1.練習球はスピン量が多い(バックスピン411rpm、サイドスピン373rpmの差)。
2.練習球は打ち出し角が低い(打ち出し角2.0°の差)。
「原因は、フェースに乗っている時間の長さ」
上記の結果を含め、関プロは「現在の本球が大きく進化していて、結果も打感も大きく違うことが分かりました。(打感が)練習球の方が玉離れが遅く、フェースにボールが長くくっついている感触。この時間が長いほどスピン量が掛かってしまいます。ミスショットしたときの曲がりが大きくなってしまうのは、これが原因ですね」と見解した。
「練習球なら、つかまらなくてOK!」
「今回はドライバーだけでしたが、アイアンも含め、本球は練習球より左右の曲がり幅が大きくなるので、練習場でつかまった球が打てても、本球だと左に引っかけるミスが出てしまう。『練習場で絶好調でも、コースではダメ』というのはこれが原因かもしれませんね」とのこと。練習球ではつかまりすぎない=“ちょいスラ”くらいの目安で、ちょうど良いということがわかった。
(写真/白:本球での弾道、赤:練習球での弾道)