ギア最新ギアの実力と魅力をあらゆる角度から分析してご紹介

"新感覚"の打ちやすさ「KING F8 ワンレングス」

ワンレングス アイアンなら長い番手が打ちやすい!

ブライソン・デシャンボーは、自身を「ゴルフ サイエンティスト(ゴルフの科学者)」だと言う。物理科学的な理論に基づいてスイングを完成させただけでなく、最新の計測器を用いてヘッドの入射角、スイング軌道、ボールの打ち出し角度やスピン量を自ら入念にチェックし、使用するクラブはこれらのデータを重視して選定している。ゴルフのすべてに科学的なデータを使うから「ゴルフ サイエンティスト」なのだ。そんなデータ至上主義の彼が愛用しているのだから、ワンレングスのアイアンに有用性があることは間違いないのだが、アマチュアの場合はどうか。もう少し詳しく検証してみよう。

ワンレングスのアイアンは、打ちたい距離に関わらず、いつも同じ長さのクラブでたったひとつのスイングで打てる、というのが長所だ。コブラから発売されている「KING F8 ワンレングス」は、すべての番手が7番アイアンと同じ長さ。ヘッドはワンレングスアイアン専用設計されている。番手を変えても、振ったときのフィーリングは7番アイアンと変わらない。

7番アイアンはスイング作りのベースとして、アマチュアがもっとも練習に使用する馴染みのある番手だ。この7番さえ練習しておけば、ワンレングスのアイアンなら他のすべての番手を同じ感覚でうまく打つことができるようになる。練習量が少ないアマチュアにとって、これは大きなメリットだ。さらにアマチュアの場合は、シャフトが長くなるにつれてミート率が悪くなってミスショットが多くなるものだ。アイアンセットに含まれる5番アイアンは、現代ではストロングロフト化されていて、もはや14本のクラブのなかでも打ちこなすのが難しい番手となってきている。ワンレングスであれば、5番も7番の長さで打てるわけで、ナイスショットの確率はかなり高まるはず。アマチュアにはこの点でも有効だ。

しかし、懸念すべきこともある。そもそも一般的なアイアンセットが番手ごとに異なる長さになっているのは、距離を打ち分けやすくするためだ。シャフトが長ければ長いほどヘッドスピードが上がり、ボールが上がりやすく飛ばしやすくなるので、ロフトが立っている番手になるにつれてシャフトも長くなっている。

果たして、7番アイアンと同じ長さになった短い5番アイアンで、これまでの5番アイアンと同じ距離を出せるのか。番手間の飛距離をちゃんと出せるのか。僕自身も試打する前は心配だったのだが、結論から言うと何も問題はなかった。なぜなら「KING F8 ワンレングス」は、ロフトの立った5番アイアンでも球がよく上がってくれるからだ。おそらくコブラの「KING F8 ワンレングス」は、先進的な素材と設計によってヘッドが深低重心化されているのだろう。非常に打ちやすい5番アイアンとして使える。
もしこれが単一素材のフォージドのヘッドなら、こうはうまくいかなかったはず。「KING F8 ワンレングス」のような高機能なヘッド設計だからこそ、ワンレングスのメリットが上手にいかされているのだと感じた。

ワンレングスのアイアンは、既存のアイアンセットとは異なる新感覚のクラブだ。これまでのアイアンセットに慣れ親しんだ人には、違和感があるかも知れない。けれど、最新のテクノロジーと新発想による有用性はホンモノ。「KING F8 ワンレングス」は、ゴルフギアの新たな可能性を感じさせてくれるクラブだ。


デシャンボーの活躍を支える新感覚ゴルフシューズ

デシャンボーはプーマのウェアを身に着けてツアーを戦っているが、今回は彼の足元に注目したい。彼が履いているのは、通称:「パワーアダプト」と呼ばれるプーマ渾身の自信作である。「パワーアダプト」には2機種あって、僕もこの内の「パワーアダプト ディスク」を所有しているのだが、はじめて足を入れてラウンドしたときに衝撃を受けた。これまでにない「新感覚」だったからだ。

「パワーアダプト ディスク」は、タン部分がないのが特徴のひとつ。シューズ内部はまるでソックスのような一包構造になっていて、柔軟な素材でストレッチする。足を入れると甲まわりが広範囲にすっぽりと包み込まれ、これだけでも「おおっ!」という驚きを覚える。歩き出すとさらに衝撃を受ける。足に対する追従性が高く、シューズ全体が足にピタリと吸い付いているような感覚になるからだ。足を動かしても窮屈さをまったく感じることなく、足運びは軽い。あまりの心地よさに、思わず走り出してしまうほどだった。

アメリカでは、ずいぶん前からゴルフシューズはスパイクレスが主流になっている。他の競技と比べて朝から夕方までの長時間、専用シューズを履いてプレーするゴルフという種目では、シューズ自体がランニングシューズのように軽く感じ、履き心地が柔らかいニットアッパーを採用して、更にスパイクレスにしたほうが快適に感じるだろうし、パフォーマンスも上がる筈である、という発想も含まれているようだ。このところは日本でも徐々にスパイクレスの売上比率が上がってきているそうだ。

かくいう僕は、もっぱらスパイクレス派になっていて、その理由はやはり軽量でラクだからだ。ソールが硬くて重いスパイクは、はっきり言ってもう履く気になれない。ゴルファーのなかには重いシューズのほうが足の運びがいいという人もいるので否定はしないが、アスレチックな性能を備えるシューズのほうが僕は疲れも少ないと感じている。

もう1機種は「パワーアダプト レザー」というもので、これまたかなりの秀逸品なのである。先述した「パワーアダプト ディスク」はアッパーにニットを使うことで快適性を生み出しているのに対し、「パワーアダプト レザー」は文字通り、レザーを使うことで高級感を演出している。ただし、内装は柔らかいニット張りになっていて、ちゃんと快適性はキープしているのだ。実はデシャンボーがプレーオフシリーズやライダーカップで履いていたのは、この「パワーアダプト レザー」のほう。天然皮革の中でも上位に格付けされるフルグレインレザーが醸し出す高級感が気に入っているようだ。

「イグナイト パワーアダプト」の2機種は、柔軟性があるソールを採用しているので足裏で地面を感じ取りやすい。まるでスパイクレスのような快適な履き心地なのだが、なんとソールには取り返し式の鋲が付いている。柔らかいソールだと、鋲の突き上げ感があるのではないかと疑ったが、ラウンドをとおして、不思議と鋲の存在が気になることはなかった。そのわりにソールの鋲はちゃんと働いてくれて、地面をしっかりとつかむ。どうしてなのか当初は分からなかったが、快適性とホールド性という2つの要素を両立させている「イグナイト パワーアダプト」が理想的なシューズであることは間違いなかった。

きちんと調べてみると、「イグナイト パワーアダプト」のクリーツ(鋲)は、柔らかいソールに装着されていることで、上下左右に可動するようにできているとのこと。この独自のクリーツシステムの名前こそが、商品名にも使われている「パワーアダプト」。恥ずかしながら僕はそれをラウンド後に知ったのだが、これこそが新感覚の履き心地の秘密だったのだ。言い換えると、ゴルファーに何も意識をさせず、これほど高性能なシューズを作り上げたテクノロジーは称賛すべきものだ。

デシャンボーは「イグナイト パワーアダプト」をすぐに気に入って、試合に持ち込んだ。そのあたりはいかにも、常識にとらわれず、自分を信じ、新しい良いものを取り入れて進化するデシャンボーらしい姿勢だと思う。このシューズは今、クチコミで日本のゴルファーにも大ヒットしているとか。良いものは、アマチュアにもちゃんと知れわたるのだ。


ライター・ツルハラの総評

ブライソン・デシャンボーは、理論的で信念を持ち、スキルアップのためには道具にも貪欲な選手だ。これまでの常識をくつがえすワンレングスのアイアンや、今までになかった快適な履き心地のシューズは、まさに新感覚をもたらすものだが、良いと思えばそれらを取り入れる度量の広さを彼は持っている。ゴルフ サイエンティストは、どんどん進化するギアの恩恵を受ける最前線にいる選手ともいえる。
我々アマチュアは彼のような発想力を持ち合わせていないが、使用ギアなら彼にならうことができる。ゴルフ サイエンティストが選んだギアを試してみる価値は、大いにあるのではないだろうか。




  1. 1
    ギア
    2018/12/13

    [PR] 本間ゴルフの新ボール「TW-X」は…

  2. 2
    ギア
    2014/12/25

    ゴルフクラブ簡単お手入れ法

  3. 3
    プレー&レッスン
    2016/03/10

    パターのグリップでカップインの自信が超倍増!…

  4. 4
    プレー&レッスン
    2016/04/08

    日本初!雪上ゴルフ大会

  5. 5
    ギア
    2016/12/08

    国内女子ツアーで人気のシャフトと最新ヘッド「…

  6. 6
    ギア
    2018/12/13

    [PR]GDO アンバサダーがHONMA T…

  7. 7
    ギア
    2018/01/18

    [PR]カリスマフィッター鹿又さん直伝!失敗…

  8. 8
    ギア
    2014/08/14

    あなどれないぞ!『R』フレックス

  9. 9
    プレー&レッスン
    2014/05/15

    練習場なら“ちょいスラ”でイイんです!

  10. 10
    プレー&レッスン
    2015/11/30

    女子プロが選ぶ、あこがれの「スイング男子」は…