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ギア : 2018/03/29
「ファラオ JP ドライバー」はどこが優れていて、
どんなゴルファーにオススメ?
試打を終えた3人は、「ファラオ JP ドライバー」にどんな印象を持ったのか。このドライバーを使うと飛距離を伸ばせそうな、オススメのゴルファータイプとは?
正しいクラブの使い方とスイングで効率よく球を飛ばす感覚がつかめる
マーク金井:やはり「ファラオ JP ドライバー」のいちばんの特徴は、軟らかくてしなるシャフトでしょうね。シャフトというのはゴルフクラブでとても重要なパーツで、2つの役割を持っています。ひとつは弾道に影響を与える役割。もうひとつはスイングに影響を与える役割です。
鶴原:ファラオに装着されている軟らかいシャフトは、スイングに与える影響が大きいのではないでしょうか。「ファラオ JP ドライバー」を振っていると、自分のスイングが良くなっていくような感じがしました。切り返しで急がなくなって、ダウンスイングでのスイングプレーンを自分で自然と意識するようになります。
野村:軟らかいのに、ねじれないというのも特徴ですよね。大きいしなりを感じるシャフトなのに、低トルクのおかげで物足りなさは感じなかった。軟らかすぎると球が曲がりそうな気がしますが、「ファラオ JP ドライバー」は不思議と球が曲がらず、直進性が良かったです。
マーク金井:シャフトのしなりを感じて、ハーフウェイダウンからインパクトに向けてしなり戻りをうまく使うと、効率良くヘッドスピードを上げて飛ばすことができます。それがゴルフクラブをうまく使うコツでもあります。ツルハラさんが言ったように、「ファラオ JP ドライバー」はよくしなるシャフトのおかげで、自分の動きによるクラブの反応を意識しやすいクラブです。正しくクラブを使えるようなスイングに導いてくれるように作られているクラブだと思います。
鶴原:今回試打したのはSLEルールに適合したモデルですが、トラックマンで計測するとボールスピードが速かったです。もちろん、ルールで制限されている反発係数内に抑えられているので他のドライバーよりもべらぼうに速いわけではありませんが、市販のドライバーのなかではトップクラスの初速性能だと思います。
野村:ボクが打っても、ボールスピードがよく出ていました。ただし、バックスピン量は少し多めでした。低スピンで飛ばせる性能のドライバーではありませんね。
マーク金井:使い手であるゴルファーのヘッドスピードによって、打ち出しの角度やスピン量は変わってくるものです。個人のスイングタイプにもよりますが、「ファラオ JP ドライバー」でキャリーとランのバランスがいい飛ばせる弾道が打てるのは、ヘッドスピード34~40m/s前後のゴルファーです。飛距離が落ちてきたと感じている熟練ゴルファーや女性が使ったときに、飛びのポテンシャルがいちばん発揮されるドライバーですね。
鶴原:通販のドライバーというと、製品として安っぽいのではないかと思っていたのですが、実際にこうして手にするとヘッドやシャフトのデザインにこだわりを感じるし、価格なりの高級感がありますね。
野村:赤いヘッドと、白ベースのシャフトの色の組み合わせもイイですよね。打感も良かったですよ。
マーク金井:ボクは、装着されているグリップにも作り手のこだわりを感じました。低トルクのシャフトと合わせるように、トルクの少ないイオミックのグリップが装着されています。細めですが、グリップ重量がきちんとあって、ヘッド重量に対するカウンターバランス的な効果もあります。飛びだけでなく弾道安定性を高めるように、きちんと考えて作られていると感じました。