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The Rickie Fowler Impact

リッキー・ファウラーのアイデンティティー

25歳のリッキー・ファウラーは、現代のツアープロを代表するモデルであり、コース内外でもたった1人でブランド力を発揮する存在でもある。スポンサーやファンに対するカリスマ的な魅力以外にも、ゴルフという仕事がある。優勝が射程圏内に入った瞬間、その時が“Go TIME!(ゴータイム)”なのだ。

リッキー・ファウラーはアクティブなガイ。

インターネット上には彼の行動の痕跡が多く残っており、ダートバイクに乗る姿や、アクロバティック飛行をする飛行機のコックピットに座る姿、湖に向かいバックフリップしながら飛び込む姿、そしてPGAツアー勝利に向け蛍光色の強い服装に身を包む姿などを見ることができる。このように、一見すると悪い印象を与えかねないが、魅力的に映る“ゴルフボーイズビデオ”を制作するハイリスクについて、どう考えているのだろう?

名だたるブランドの広告塔でもあり、リッキーマニアたちへの影響力は甚大だ。

だが、この25歳は若者に人気のあるレッドブル、プーマ、コブラの広告塔としても活動し、ファーマーズインシュアランスのCMでは、別人格の“Dick Fowler, P.I.”という無表情のキャラクターを演じているが、抜け目がない。

ファウラーのグッズが大会会場の売店を占拠し、リッキーマニアの子供たちには必須アイテムであるツバがフラットなゴルフキャップの下には、確かな儲けと的確なキャリア選択を下す前に、現代のツアープロが直面する変わり続ける機会の情勢に、頭をひねる直感的なマインドが宿る。
それは彼が664,000人のフォロワーを持つツイッターアカウント(@RickieFowlerPGA)、そして237,000人のフォロワーを持つインスタグラムアカウント(@therealrickiefowler)に、どうでもいい投稿をしていない時のことだ。


「周りの人を驚かす行為だろうが、リッキーは、それを自然に観察する側にいる」

今年の全米オープンでは、故ペイン・スチュワートをしのび、ニッカボッカースタイルを披露した

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こう話すのは、ドイツ銀行元CEOのセス・ワフで、トップツアープロたちの友人でもあり、多くの人間が、ワフにビジネス面でのアドバイスを求めている。「彼は何が、どのように機能しているかをよく見ている。上手くやれている人間、誰の足跡を辿ろうとしているかを適切に判断している。方向性が定まると、そこに向かう。自分にとって適切なものと、そうではないものとの判断ができる人間だ」と評価している。


ファウラーは、スポーツマーケットの不況の影響を受けない稀な存在。

それが彼の強みでもある。近年、企業はエンドースメント契約に使う予算を削減しており、以前よりもスポンサー契約を結ぶゴルファーの数を削減している。そして、広告塔として起用するゴルファーには、以前よりも多くのことを要求する。写真撮影、会食、ゲスト出場、ソーシャルメディアでの活動など、以前のゴルファーに要求したことよりも多い。しかし、新たなルールで活動したいと願う選手にとっては、恩恵は計り知れない。ファウラーは2013年に賞金外で年間450万ドルもの収入を得た。合計670万ドルという収入は、Golf Digestが選定した、当初よりも多くの影響をスポンサーに与えたパートナー50人の中の35位に相当する。ファウラーは、スポンサーと密接な協力関係を築くという新たなモデルを若い世代のゴルファーに示したことになるだろう。

5年のキャリアでPGAツアー1勝しかあげられず、それでも大金を稼いでいるということから、ファウラーがキャリアを捨てていると思われがちだが、本人は自身についてこう語る。「自分はビジネスや、自分のブランドを確立することに集中していたわけじゃない。自分の夢はPGAツアーに出場することだった。それが何よりも重要な目標だったから、そのためにやれることは何でもやったよ」。

“何でも”というのは、色々な意味にとらえられてしまう。これまで一途に取り組んでいた姿勢も、物欲に走ればキャリアを台無しにしてしまいかねない。

あるベテラン代理人は、「若い選手の多くが成長を止めてしまっているのは、現代では良いプレーよりも良い契約があるから。偉大な選手になることで得られる恩恵は、以前よりも少なくなってしまった」と語る。

これが全てのゴルファーや代理人に適用されるというわけではない。

多くは実力を伯仲させ、契約を勝ち取ろうとする。それこそが、彼らの時代を手にする方法のはずだ。スポンサーと強い結びつきを持つことで知られるフィル・ミケルソンは、ファウラーに影響を与えた1人でもある。比較的に要求されることも多いが、一般的にはマーケティングパートナーとしてスポンサーと協力関係にあるゴルファーは、現代では利口なやり方と思われている。

ワフによれば、「彼らのようなタイプは、自身のビジネスでCEOになるタイプ。彼らの製品は、7番アイアンでカップまで約1メートルのところに寄せるようなもの。それは極めて難しいし、その他の契約も複雑怪奇。正しいバランス? リッキーはコース外で優れた才能を発揮しているし、誰であれ、それを足蹴にはできないはずだ。ただし、製品には気を配らないといけない。どんなに格好悪い帽子であってもね。それがリッキーのしていることだ」と言う。


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