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超富裕層が移り住む「タックス・ヘイブン」とは?

トップアスリートたちのスイス移住が止まらない!
その理由は意外な理由からだった

フランスのスキー場で負傷したF1レーサーのミハエル・シューマッハー。昏睡状態から回復したあと、急いでスイスへ行ったのには大きな理由があった。超富裕層たちはタックス・ヘイブン(租税回避地)の地へ移住をしている。その背景とは?

ミハエル・シューマッハーの場合

昨年の12月29日、世界中を駆け巡ったニュースを覚えているだろうか。F1で7度ものワールドチャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハーが、リゾートに訪れていたフランス・グルノーブルのスキー場で転倒し、頭部を負傷する事故が発生した。その後、長く意識不明の昏睡状態が続いていたが、奇蹟的に意識を回復し、今年の6月15日に病院を退院して、自宅があるスイスのリハビリ施設がある病院へ転院したというもの。
このニュースだけを見れば、特に不自然なところはないのだが、実はF1パドックで長く仕事をしている、目の肥えたジャーナリストや関係者達は違った見解を持っている。

画像提供:Ferrari

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「もうすぐ180日間経ってしまうからな……」

「もうすぐ180日間経ってしまうからな……」これが関係者たちのキーワードだ。シューマッハーが事故に遭った12月29日から6月15日の退院までの日数は169日間。これにフランスに入国してからの数日を加えると約174日前後だと推定できる。じつは、病気等で本人の意思と関係なかったとしても、フランスに入国してから半年の期間が経ってしまうと(1月1日から計算しても間もなく半年となる)、フランス政府にはひとつの権利がシューマッハーに対して発生する。それはズバリ“税金”だ。これを逃れるために、自宅があるスイスへと、家族の合意のもと、退院を強行したのだろうと考えられるのだ。なにしろ、なぜ自宅には戻れるわけではないのにフランスからスイスに転院したのか? いくら意識が戻ったとはいえ、無理に動かすことなくそのまま治療に専念した方が良かったはずだ。シューマッハーのプライバシーを守るための対応も病院は慣れていた。もし本当により良いリハビリ治療のためだというならば、世界には数多くの優れた病院があるはずだ……。しかし、これらがすべて多額の所得税から逃れるために仕方なしにスイスへ転院したのとすれば、話のつじつまが合ってくる。

画像提供:Ferrari

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フランスから富裕層が消える!?

2012年、フランスのオランド大統領が時限付き立法とはいえ、100万ユーロ以上の所得がある個人に対して、75%を課税する政策方針を発表した。この発表後、続々とフランス在住の富裕層が他のEU諸国やアメリカへと引っ越したことは有名な話なので、ご存知の方も多いかもしれない。この時限立法は、その後採用されていないが、それでも日本の財務省が発表した世界の個人所得課税国際比較で、フランスの最高税率は地方税を含めると53%となっている。一方、シューマッハーが住むスイス・ヴォー州の最高税率は地方税を含め23.48%。フランスの半分以下だ。しかも、スイスはで各自治体や市町村が、富裕層と独自の税率で契約することも珍しくなく、シューマッハーの所得税は23.48%よりも格段に低いと言われている。

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モナコ公国からも離れるセレブたち

「世界の有名スポーツマンや富裕層住む国は?」と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのはモナコ公国だろう。たしかに、1970年代以降、所得税や相続税が基本的にゼロのモナコ公国には世界のセレブリティがこぞって生活拠点を移した。しかし、2000年以降になると、多くのセレブリティはスイスへと拠点を移したり、母国へ帰ることがトレンドとなっていく。これは、タックスヘイブンと呼ばれる租税回避地に対して、各国の税務署が非常に厳しい態度を取り始めたからだと言われている。なかでも厳しい態度を取った筆頭がイタリア当局。海外に住居を持つが、実際にはイタリアへ戻る機会も多いイタリア人セレブリティたちに対して、イタリアへ納税すべきだと、脱税容疑で追徴課税を迫った。さらには、「もし、このまま税金を支払わないというならば、2度とイタリアに入国させない」という通達を出したのである。これに驚いたのが、海外に住居を構えていたF1ドライバーやライダー達だ。

56億円という納税額

2輪の世界ではシューマッハー以上のヒーローと言えるバレンティーノ・ロッシは、イタリア当局との話し合いの結果、納税すべき期間および滞納分として、2001年から2006年までの合計額で3500万ユーロ(2007年当時1ユーロ160円換算で約56億円)を支払うことで合意。さらに2007年以降はイタリアに住み、イタリアに納税することを発表した。他にもモナコなどに住んでいたイタリア人セレブリティ達は軒並み、イタリア当局と話し合いを進め、納税額と滞納分を決定し支払った後、イタリアへ帰国している。

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