アウトバーンを激走する「SUVの皮をかぶったスポーツカー」ポルシェ マカン 2014/04/17公開

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モータージャーナリスト清水和夫の海外試乗レポート

アウトバーンを激走する「SUVの皮をかぶったスポーツカー」ポルシェ マカン

 むかし「羊の皮をかぶった狼」というすごいGTセダンがあったのだけど、ポルシェのコンパクトSUVとしてデビューした「マカン」は「SUVの皮をかぶったスポーツカー」と言いきることができる。マカンに関しては昨年の東京モーターでワールドデビューしたときから注目度が高く、マカンの兄貴分のカイエンよりも全長が短いが幅はあまり変わらないというパッケージに私の期待は膨らんだ。というのは全長と全幅の比率がポルシェのスポーツカーの代表選手である911カレラに近づいたからだ。だからマカンの走りは大いに期待できそうだ。

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マカンはVWグループの一員であるアウディQ5の部品の一部を使って開発されると聞いいていたが、ドイツのライプツィヒにあるマカンの生産ラインを見学すると、アウディとの共用部品はあるが、エンジンやギアボックスはポルシェが開発したオリジナルだし、ボディの作り方はポルシェの独自技術が使われている。例えば、接着剤を使って鉄板を貼り合わせてから溶接する。精度の高いボディを作ることでポルシェが求めるダイナミックな走りが可能となっている。

それではエンジンはどんなタイプが採用されているのか。全長が短くなったマカンはV8エンジンの搭載は考えていない。V6以下のエンジンを積むことで全長が短くなったのだから。今回試乗したのは二種類のV6エンジン。「マカンS」には3リットルV6ターボでこちらは340馬力を発生し、最大トルクは460Nm。0-100キロ加速は5.4秒とスポーツカー並のパフォーマンスを発揮している。トップモデルの「マカン・ターボ」は3.6リッターV6ターボで400馬力を絞りだし、最大トルクは550Nm。マカン・ターボの0-100キロ加速が4.8秒と俊足だ。これ以外のエンジンとしては、4気筒ターボを搭載する「素のマカン」も登場する。

ドイツのアウトバーンとサーキットのテストドライブでは340馬力も400馬力も大きな差はなかったが、時速200キロを超えてからの加速では400馬力が頼もしい。200キロを超えても胸のすく加速が味わえる。だが、100キロ前後なら3リッターV6エンジンのほうがレスポンスはよく感じられた。エンジン的には3リッターV6を私は好む。

Profile
清水和夫 kazuo shimizu
1954年生まれ東京出身 武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして、自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。近年注目の集まる次世代自動車には独自の視点を展開し自動車国際産業論に精通する。一方、スポーツカーや安全運転のインストラクター 業もこなす異色な活動を行っている。
連載および寄稿先として『CAR GRAPHIC』(カーグラフィック)、『LEVOLANT』(学研)、『CARトップ』(交通タイムス社)、『オンリーメルセデス』(交通タイムス社)、『GENROQ』(三栄書房)、『ENGINE』(新潮社)、『モーターマガジン』(モーターマガジン社)、 『ホリデーオート』(モーターマガジン社)などがある。

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