奈良へ、本格焼肉を食らうゴルフ [KOMAカントリークラブ(奈良県)]

写真:落合隆仁(グラン)
文:小澤裕介
取材協力:KOMAカントリークラブ

01 日本の食のルーツ、奈良にあり

奈良の食にはどんなイメージがあるだろうか。「奈良漬け」や「茶がゆ」くらいしか思い浮かばないという人もいるかもしれないが、実は奈良は日本の食のルーツともいえる地だ。
日本で最初に都がおかれたのは藤原京。現在の奈良県だ。そのため、当時は全国から名産の品が献上されたり、大陸からさまざまな産物が伝わったりと、食文化の花が開いていた。例えば古代チーズ、バターはこの時代に中国から奈良に伝わっているし、牛乳、清酒、お茶、そうめん、豆腐なども奈良が発祥だといわれている。
そんな奈良県では奈良の食ブランドを全国にPRしていこうと、2010年の平城遷都1300年の節目の年からさまざまな施策をスタートしている。KOMAカントリークラブはこの取り組みを行うゴルフ場。厳選食材と料理でゴルファーの胃袋を満たしているのだ。

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02 ラウンド後はロースターで本格焼肉を

KOMAカントリークラブの名物料理は焼肉だ。約1000年前に大陸文化が伝わった奈良。現在の韓国である高句麗、新羅、百済の渡来文化で栄えた時代の影響もあり、こちらでは本格的な焼肉が楽しめる。クラブハウスには、通常のレストランとは別に各テーブルにロースターを設置した焼肉専門のレストラン「韓式ルーム」を設けている。
焼肉を食す環境はバッチリ。だが、それ以上に気になるのは味だろう。焼肉の命ともいえる肉は、佐賀の「伊万里牛」や熊本の「和王」など、九州産のブランド肉を仕入れているそうだ。

03 脂のしつこさが少ない九州産ブランド牛

「九州産の肉は脂にインパクトがあるんです。それに、甘みもあってしつこさがありません」と教えてくれたのはKOMAカントリークラブ厨房部の上野康一氏。実際に口の中に入れてみると、柔らかさと肉らしい歯ごたえの絶妙なバランス感が印象的だ。タンやロースはもちろん、カルビやシマチョウなどのホルモン系も必要以上の脂っこいしつこさがない。肉のおいしさを表現するとき、「噛まないでも食べられる」「口の中でとろける」という言い方をするが、そういった肉は脂身が多く、食べると胃もたれすることがある。しかし、KOMAカントリークラブの焼肉は脂のしつこさがないため、何枚でもペロリと食べられてしまう。

04 本格韓国料理をランチでも堪能

ロースターのある焼肉レストランで食事ができるのはプレー後のみ。ラウンドを終えたらぜひ味わってもらいたいが、「ホールアウト後は食事する時間がない」というゴルファーのためにランチでも焼肉を提供している。「焼肉定食」は三角バラカルビを使用。プレー後の焼肉レストランで「特選カルビ」として提供している上質の肉だ。しっかりとした肉らしい味がありながらもすっきりとした味わいの肉はそのまま食べてもよし、ふっくらと炊き上がったごはんと一緒に食べてもよし、また添え物の葉物に巻いて口の中に入れるのもよし。あらゆる食べ方で肉を堪能してもらいたい。
ランチでは焼肉以外にもオススメの韓国料理がある。焼肉で使われている九州産の牛肉からとれる質の良いスジで煮込まれた「ユッケジャンスープ定食」は、スープに奥深い味わいがある逸品。辛さだけでなくほのかな甘みもあり、ひと口またひと口と食欲をそそられる。「肉とスープが主役の料理なので、野菜はシンプルに玉ねぎ、青ネギ、しいたけなどを入れています」(上野氏)。

05 奈良の厳選食材を高級調味料で味付け

一方、「石焼ビビンバセット」は奈良県産の食材をふんだんに使った料理だ。お米は伊賀・大山田の「ひのひかり」を使用。伊賀はコシヒカリが全国的には有名だが、「ひのひかりは粒が大きく硬めの米。うちのレストランで提供している料理には、甘みがあり粘りっ気のあるコシヒカリよりもひのひかりが合うんです」とのことだ。
ランチの韓国料理の人気は高いが、ほかにも人気メニューがある。「牛みすじ焼き重」だ。焼肉では九州産ブランド牛を使用しているが、「もっとさっぱり肉を食べたい人のために」と、別ブランド牛を使っている。こだわりは牛肉だけではない。奈良の「春鹿」という日本酒や飛騨高山のたまり醤油など、調味料にも徹底的にこだわって素材の旨みを引き出しているのだ。

06 こだわり卵と9種類の醤油で朝食を

プレー後の本格焼肉、ランチの韓国料理をはじめとしたメニューは魅力的だが、KOMAカントリークラブを訪れた際は、ぜひ朝食も味わってもらいたい。「卵かけご飯」は、奈良県養卵品評会で最優秀賞を受賞した野沢養鶏場の「吉野こだわりたまご」を使用。弾力のある黄身は色の濃さが食欲をそそり、雑味のない卵らしい味わいが特長だ。この「吉野こだわりたまご」と粒が大きく食べごたえのあるお米「ひのひかり」の相性がよく、プレー前の朝食としては最高の組み合わせだ。こちらの「卵かけご飯」のもうひとつの名物が醤油のバリエーション。岡山県倉敷の「とら醤油くらしき」や三重県伊賀の「福岡醤油はさめず」、熊本県人吉の「釜田醸造 御前醤油」など9種類があり、利き醤油をしながら朝食を楽しめるのだ。
「料理を楽しんでもらいたいという発想から、全国各地の醤油を用意しました」と上野氏。普通の卵かけご飯は卵を溶いて醤油を入れるが、こちらではスプーンにご飯をすくってその上に数滴醤油を垂らす食べ方を薦めている。これなら醤油の味の違いを楽しめるわけだ。

07 3時間煮込んだコムタンスープ

ちなみに、「卵かけご飯」では物足りないという人には、もうひとつの朝食メニュー「コムタンスープ」がお勧めだ。ランチ、プレー後の焼肉と同じ、九州産の和牛のテールは3時間煮込んでコクと深みを出しているとのこと。朝食の韓国料理にも一切手を抜いていない。一般的には肉の臭みをとるために薬味やニンニクを使うが、こちらの「コムタンスープ」は丁寧な下処理をしているため、薬味は不要。素材そのものの味を楽しめる白濁スープも堪能してもらいたい。

08 メジャー大会開催実績のあるトーナメントコース

ここまで料理の話をしてきたが、コースのクオリティも十分ゴルファーを満足させるものだ。KOMAカントリークラブは2002年に日本プロゴルフ選手権を開催したほか、プロシニアの大会も数々開催してきたトーナメントコース。東、西、南の各9ホール、全27ホールからなり、それぞれ特徴的なレイアウトでゴルファーを楽しませてくれる。東コースは庭園のような美しさが魅力的なコース、西コースはフェアウェイが広く、のびのびとショットが楽しめるコース、そして南コースは戦略性が高く、高度なテクニックが要求されるコースだ。月ヶ瀬の大自然と調和するKOMAカントリークラブで食とプレーを楽しむ1日は、ゴルファーにとって最高の時間になるに違いない。

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