ゴルフはゴルフ場で始めよう!それが上達と楽しさへの近道[那須ハイランドゴルフクラブ コナミスポーツクラブ 初心者用ゴルフコース]

写真:相田克己
文:Lisa Okuma (リサオ)
取材協力:那須ハイランドゴルフクラブ
コナミスポーツクラブ 初心者用ゴルフコース

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スポーツを始めるときは、その競技が実際におこなわれるフィールド、たとえばテニスならテニスコートに行く。右も左もわからない未経験者でもスクールに入ればすぐにコートに立つ。テニスをやるぞ!とひらめいて、いきなり壁打ちに出かけはしない。ほかの競技もみな同じ、その道のプロが試合を行う場所からキャリアをスタートする。
それなのに、ゴルフはコースではなく、まず練習場に連れていかれる。早い段階でコースデビューを目論んでも、半年は練習しなきゃダメだと中途半端な経験者に根拠なく言われて阻止される。
もちろん練習場は役に立つ。けれど、練習場ではゲーム勘は磨かれない。スコアメイクにはコースマネジメントが重要だと後から言われても、練習場では常にナイスショットを打とうとするから、コースでミスショットしたボールが幸運にもフェアウェイど真ん中に止まってくれても、ミスだからと満足できない体質になってしまう。その体質こそがゴルフゲームの上達を阻害するものなのに。

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道具・技術・コスト面で、ゴルフと同じく敷居の高いスポーツ、スキーですら、始めるのは現場だ。しかもちゃんと初心者用の緩斜面ゲレンデがある。道具もウェアも現場で借りられるし、即参加可能なスクールもある。そう考えるとゴルフの敷居の高さたるや。広くて距離が短くて池もバンカーも効いてない易しいコースも存在するが、初心者用というわけではないので初心者は歓迎されない。ゴルフ人口の減少や、ゴルフ場に出ることなくゴルフを辞めてしまうひとが多くいるのも納得がいく。

ゴルフの醍醐味や楽しさは、ゴルフコースにあるのに。
早く経験すればするほど、ころっとゴルフの虜になれるのに。

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そのことを痛感して悔しい思いをしていたのが1998年からスポーツクラブ内でゴルフスクールを展開してきたコナミスポーツクラブだ。2010年にゴルフアカデミーとして完全リニューアル。シミュレーターやスイングモニターを完備、フィジカル、テクニック、サイエンス三位一体の指導をおこなっている。現在その数は全国53箇所、多くのゴルフ会員が通っている。もともと「3ヶ月でコースデビュー」を謳っていたが、そこには大きな障害があった。 「初心者をラウンドレッスンに連れていくのにとにかく苦労しました。受け入れてくれるゴルフ場も少なく、迷惑をかけないよう薄暮プレーに限定したり。でも本当は日射しのもと、木々の緑や芝の輝きを体感してほしかった」支配人の向後聡一氏はPGAトーナメントプレーヤーかつティーチングプロA級の資格を持つプロゴルファーで、約20年にわたりコナミスポーツクラブで教えてきたベテランだ。
「初心者が行けるゴルフ場がない、そこに活路があるのでは?と考えるに至りました」。

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そして、2015年8月1日、那須ハイランドゴルフクラブは、『那須ハイランドゴルフクラブ コナミスポーツクラブ 初心者用ゴルフコース』として生まれ変わった。コナミスポーツクラブが初心者ゴルファーのコースデビューを後押しするゴルフコースとして、あえてベタな名前にした。カタカナや横文字も候補にあったが、コンセプトがわかりやすいのが一番だ。ゴルフ場と練習場の間の位置付けで、ゴルフ場が初めてというひとでも安心して来ることができる、イメージは自動車教習所。教習所で学び卒業したら一般道で運転する=他のゴルフ場へどうぞということだ。ペーパードライバー講習のように、久々にプレーするひとや、苦手な部分だけを学びたいひとも大歓迎。いろいろなレベルでの駆け込み寺でありたいと願っている。

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ただ、初心者用といってもコースは本格的な18ホール。設計はロバート・トレント・ジョーンズ Jr.なので初心者にとっては難易度が高いホールもあるが、重要なのは、キレイ、広い、眺めがいいということ。初めて経験するゴルフに好印象を持ってもらうには本格的なコースのほうがいい。ちゃんとしたゴルフ場だからこその立派なクラブハウスや大きなお風呂場、眺めのいいレストラン等を体験することがなにより重要なのだ。初心者にとっては異空間。なんだかよくわからないけど楽しかった、のんびりできた、気持ちよかったと思ってもらえれば大成功だ。実際、敷地内に入るやいなや、はるか遠くの地平線まで見渡せるゴルフ場はそうそうない。山々の稜線を背景にした瀟洒なクラブハウスは、まるで西洋のお城のようで、経験者にとっても息を呑む美しい光景だった。標高も約800mと高いため、気温も下界とは5℃ほど違う。夏の合宿にはもってこいだ。

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基本プランは3タイプ。まず、ゴルフ未体験者、コース未体験者がルールやマナーなど基礎からしっかり学んで、即コースデビューできる「デビューコース」。定員10名の3時間レッスン。最初の30分は座学で、ゴルフの歴史や、施設の紹介、チェックインの流れ、スコアカード記入法などを丁寧に教えてくれる。また、たとえば、九州では、九州ゴルフ連盟の指導で、ほとんどのコースで帽子着用をドレスコードにしているとか、名門コースに行くときは紹介者の名前をフルネームで書けるよう記憶しておくといいとか、とある名門コースではプレー後すぐに帰らずレストランでお茶をしなければならないとか、粋な雑学も教えてくれる。ルールやマナーは実際にコースに出て定点練習の場でやりながら学び、最後に何ホールか実践する。これならゴルフを嫌いになるはずがない。

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次に、ハーフ2時間半の時間貸し、「セルフラウンド」。久しぶりだったり、じっくりコースで練習したいひとにぴったりのプラン。デビューコースを完了した初心者が翌日このセルフラウンドに挑んでも全然構わない。スタート時間も15分間隔と通常の倍、後ろのプレーヤーをパスさせることができるので、なんなら永遠に同じホールでずっとドライバーを打っていてもいい。バンカーやアプローチの練習をしつづけてもいい。9ホールまわりきる必要すらなく、2時間半以内に戻ってくればなにをやってもいい。「とはいえ自由に練習していいですよと言っても実際同じ所から何球も打つひとはなかなかいないですね。2時間半それやったら疲れちゃうのかもしれません(笑)」(向後支配人)

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また、「プレミアデビューコース」はPGAトーナメントプレーヤーが1組3名の少人数制でじっくり指導してくれるプラン。6時間なにをしたいのか相談のうえ、生徒さんの要望希望にあわせてレッスンを実施。完全にオーダーメイドだ。

他にも、ゴルフ部員の受け皿、学生ゴルファー合宿応援プラン。法人向けに、たとえば接待ゴルフでは一番の若年者が順番を決める棒を握りしめておきましょうといったちょっとしたコツを教えてくれるビジネスゴルファー育成プラン。また、貸切イベントや、ゴルフ以外の企業研修、トレイルランなどにも対応する。活用法は無限大だ。

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なにより、ゴルフ仲間の増殖をたくらむ我々経験者にとって素晴らしいのは、ほんの少しでもゴルフに興味を示した友達をここに連れて来られるということだ。スキー初心者に対する選択肢と同じく、いきなり現場に連れてきて、スクール(デビューコース)に入ってもらうか、一緒にまわって面倒を見るか。初心者用ゴルフコースなので誰に気兼ねすることもない。うまくいかなかったら途中で休憩して美しい山を眺めていてもいい。真面目な初心者は「スコアをつけなくていいよ」と言われていても、どうしてもつけてしまう悲しい習性があるが、スコアなんかつけたら落ち込むだけ。ゴルフの楽しさを損なうだけ。でも、ここ、那須ハイランドゴルフクラブなら、同じ所から何回も打ち直したり、林に入ったボールをそっとフェアウェイに置き直したりしてるうちにスコアは気にならなくなる。ゴルフ本来の楽しさをわかってもらえる。そして引率の経験者にとっても脳みそフル回転の難しいコースなので自分のプレーをじゅうぶんに楽しめる。みんながハッピー、いいことずくめ。

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さらに那須にはゴルフ以外にも遊べるところがたくさんある。たとえば温泉、特に那須温泉神社は九尾の狐と殺生石で古くから知られている。とちぎの景勝100選に選ばれている沼ッ原湿原は、那須連山の西端に位置する高山植物の宝庫で、特に初夏のニッコウキスゲの群生は見事だ。また、登山に挑戦してみたいものの体力に自信がないひとは、那須ロープウェイに乗って那須連山の主峰、茶臼岳(活火山)の9合目まで行ってみてほしい。山頂まで残り1合、40~50分ほど登ればそこはパノラマビュー。登山の気分をじゅうぶん味わえる。ほかにも陶芸体験や乗馬や乳搾りなどアクティビティも豊富だ。そのアクティビティと同列にゴルフを扱ってほしいという思いから、デビューコースを3時間に設定したのだ。牧場で遊び、午後、急に思い立って那須ハイランドゴルフクラブに子供たちを連れてきて時間いっぱい好きに遊ぶ、そういう気軽さをゴルフに感じてほしい。そしてゴルフはゴルフ場でのびのび始めるのが長く続ける秘訣であり一番の上達の近道だと知ってほしい。それがインドアの練習場を長くやってきたからこそわかる真実なのだ。

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