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“音”で選べ! 2016最新ボール試打検証 あなたの五感を刺激するボールはどれ!?

クラブによって打音が違うように、
ボールにもそれぞれの“音”がある!

皆さんはゴルフボールを選ぶときに、何を基準にして選んでいるだろう? 飛距離、スピン量、打感……プレーヤーのスタイルによって選択のポイントは様々だが、今回スタイルBETA-PIN!ではインパクト時の“打音”に注目してみた。主要メーカー最新ボール12種類の“打音”を音響専門家が徹底分析。小野寺誠、永井花奈の両プロには、プロならではの感覚を活かした“打感”の違いを試打比較。耳から入る“聴覚”を中心に、五感で感じる“打感”検証実験を行った。

高い音は“硬い”と感じ、
低い音は“柔らかい”と感じる

何かモノを叩いたときに、人間はそのときに出る音によって硬さの違いを感じているという。「金属と木材では叩いたときの音が違いますよね。硬い金属は高い音が出ますが、それより軟らかい木材は音が低くなります。“高い音=硬い”、“低い音=柔らかい”と、人間は感覚的に捉えるのです。たとえば同じ硬度のゴルフボールでも、打音が変わるとそこに硬さの違いを感じ、印象が全く変わってしまいます。そのくらい“音”は、人間の感覚と密接な関係にあるのです」(日本音響研究所所長・鈴木創さん)

ドライバーショットの打音を
音声・音響の専門家が徹底分析

今回、ボールの打音調査を依頼したのは、音声や音響の分析を専門に行う「日本音響研究所」。これまでに数々の事件、事故などの音声分析に携わり、真相究明に大きな役割を果たしてきた実績を持つ。今回の実験では、ディスタンス系とスピン系それぞれ6種類の最新ボールを、小野寺誠プロにドライバーで打ってもらい、そのインパクト音を録音。音の大きさや高さ、音質の違いなどを、同研究所の所長兼代表取締役の鈴木創さんに詳細に分析してもらった。テスター小野寺誠プロには、それぞれのボールの飛距離性能、打感などはもちろん“打音”から感じる印象も含めて、試打していただいた。

小野寺プロ試打イメージ

※小野寺プロには、12種類のボールを全て同じドライバーで打ってもらいました。

「ディスタンス系」の音は“爽快感”
「スピン系」の音は“操作性”につながる!

音圧解析熱量グラフ

音圧を解析した熱量のグラフ。丸で囲んだ青い部分が、音圧が最も大きな部分を示す。左6つが「スピン系」、右6つが「ディスタンス系」。

鈴木 創 さん

鈴木 創 さん

音声科学、音響心理学、理学・心理学博士。日本大学文理学部応用物理学科卒業。現在、(有)日本音響研究所 代表取締役所長を務める

「まず、すべてのモデルの音圧(音の大きさ)を調べてみると、スピン系に比べ、ディスタンス系のほうが総じて音圧が大きいことが分かりました。物体と物体が衝突するとき、反発力が強いほど大きい音が出ます。このことからもスピン系に比べ、ディスタンス系が飛距離重視の設計になっていることが分かります。また、音圧が大きくて高いほうが、ゴルファーの手には『しっかり打てた』という感触、耳からは爽快感を得られるので、気持ちよく振れるという効果も考えられます。一方、スピン系は音圧が小さくて低いため、打ったときに柔らかさを感じるとともに、芝をこする音など、他の音の情報も耳に入るので、ショットの操作がしやすくなると考えられます。プロや上級者がスピン系のボールを好むのは、ここにも理由があるのかもしれません」(鈴木さん)

永井花奈プロ

永井花奈プロ(ながい・かな)

1997年、東京都生まれ。2014年に日本女子オープンで3位に入るなど、アマ時代から注目を集める。今年1月、高校卒業を目前にしてプロ転向を宣言。現在、米国LPGA下部ツアー(シメトラツアー)に参戦中

小野寺誠プロ

小野寺誠プロ(おのでら・まこと)

1970年、東京都生まれ。16歳のときに単身で米国にゴルフ留学。試合を転戦しながら、最新のゴルフ理論を学ぶ。帰国後1996年にプロテストに合格。現在は多くのアマチュアを指導しながら、永井花奈プロのコーチを務める。JGMやさと石岡GC所属