COURSE NAVI一度は訪れる価値のある感動のコースをピックアップ

大地の巨匠

J・マイケル・ポーレットが日本ゴルフ界へ送った「6844y」のメッセージ

全英オープン開催コースのひとつ、ロイヤルトゥルーンゴルフクラブ・オールドコースのクラブハウスにはラテン語で「TAM ARTE QUAM MARTE」という文字が記されているそうだ。日本語訳は「力と同様に技も」――。実は、富里GCが基本理念に掲げているのがこの言葉である。背景をひも解いていくと、J・マイケル・ポーレットの設計思想が見えてくる。

プロを苦しめる123ヤードのパー3

ロイヤルトゥルーンは全英オープン開催コースの中でもリンクスを縫うように各ホールがレイアウトされている。そのため、他よりも風が影響する。最も有名なのが8番のパー3。ティグラウンドからグリーンが切手ほどの大きさにしか見えないことから別名「Postage Stamp(郵便切手)」と呼ばれている。123 ヤードと距離は非常に短いが、気まぐれな風の影響を受けてプロでも苦戦するほど。パーオンさせるのは至難の業だ。

7H・Par3・175Y

7H・Par3・175Y

全英覇者ハミルトンの豊かな想像力

大会の歴史を振り返ると、力で抑え込むよりも、想像力を駆使して耐え抜き、自分のゴルフに徹した選手が勝利を手繰り寄せている。日本ツアーでも活躍していたトッド・ハミルトンは2004年大会で、穏やかに慎重にプレーするスタイルを貫いてクラレットジャグを手にした。記憶しているゴルファーも多いはずだ。当時、印象深かったのは30yのアプローチをウッド系クラブで転がして寄せたシーン。コースを精査してイマジネーションを膨らませたショットだった。このアプローチは他にもタイガー・ウッズも利用している方法だ。

17H・Par4・394Y

17H・Par4・394Y

飛距離偏重の日本ゴルフ界に一石

これらの要素を踏まえると、クラブハウスに「TAM ARTE QUAM MARTE(力と同様に技も)」という文字が刻まれている富里GCの設計コンセプトも納得できる。力でねじ伏せようとするのではなく、頭脳も活用しなければ攻略できない。それが本来の姿なのだと、ゴルフ発祥の地のコースが教えてくれている。
富里GCと姉妹コースのカレドニアンGCを設計したポーレットは、2つのコースを設計する際、基本理念にこの言葉を置いた。それはつまり、飛距離偏重主義のゴルフから脱却せよという日本ゴルフ界へのメッセージだ。「TAM ARTE QUAM MARTE」の言葉は、今でもクラブモットーとして2コースに受け継がれている。

15H・Par4・359Y

15H・Par4・359Y


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